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マーテイン・ラージ著、林寧志訳  © 2019 Yasushi Hayashi

『三分節共栄社会―自由・平等・互恵・持続可能性を実現する―』6の2

 

まとめ:文化を乗っ取る

まとめてみると、この章では大企業および政府が文化を乗っ取る方法について分析しました。芸術・科学研究・遺伝子コモンズ・知的コモンズ・保健・子ども生活・マスコミなどが大企業によって囲い込まれ、取り込まれています。ゴア・ヴィダルが書いているように、「大企業による国の所有が学校の教室のみならず民衆の説教壇であるマスコミをも絶対支配している」のです。(ゴア・ヴィダル著『アメリカ帝国の衰退と滅亡』)

 

イギリスではアフルエンザの増加とともに大企業による文化の圧倒という状況がかなり進んでいるので、北欧の社会民主主義の国々に比べて精神的な病に悩む人の数が二倍になっています。

 

 

自己本位の資本主義体制は、文化支配という方法によって私たちの共同の富を盗み取っているのを隠しています。次章では所有権の剥奪がどのように起こり、いかに私たちが買い取られたのかを分析しましょう。

 

  • マーティン・ラージ著『三分節共栄社会』について
  • 第一部 社会を造り直す
  • 1. どんな社会の未来を望むか?
  • 2. 個人のイニシアチブが社会を造り直す
  • 3. 三分節社会:政府界・実業界・市民界
  • 第二部 資本主義の成熟と境界線の侵害
  • 4. 市民界の出現:壊れた柵を造り直す
  • 5. 国家を乗っ取る
  • 6. 文化を乗っ取る
    • まとめ:文化を乗っ取る
  • 7. 狂奔する資本主義:没収された共同の富
  • 第三部 境界線を引き直す
  • 8. 資本主義の変革
  • 9. 市民のベーシックインカム:社会的包摂および全ての人の共栄
  • 10. 住民・家庭・コミュニティのための土地
  • 11. 教育に自由を吹き込む
  • 12. 共生社会:今出現する社会の未来像から導く

 

 

 

 

 

社会三分節研究室・林寧志

オーストラリア、メルボルン在住

 

 

 

 

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    • 1. どんな社会の未来を望むか?
      • 「コモンズ」と「三界分立」の視点
      • 社会を変革するためのアプローチ
      • 実業界・政府界・市民界の境界線
    • 2. 個人のイニシアチブが社会を造り直す
      • まとめ
    • 3. 三分節社会:政府界・実業界・市民界
      • 三分節社会のまとめ
    • 第二部 資本主義の成熟と境界線の侵害
    • 4. 市民界の出現:壊れた柵を造り直す
      • 三分節社会における文化パワー
      • まとめ
    • 5. 国家を乗っ取る
      • まとめ:国家の乗っ取りから境界線の再設定へ
    • 6. 文化を乗っ取る
      • まとめ:文化を乗っ取る
    • 7. 狂奔する資本主義:没収された共同の富
      • まとめ:新自由主義と三分節社会の比較
    • 第三部 境界線を引き直す
    • 8. 資本主義の変革
      • まとめ:今出現する社会的経済
    • 9. 市民のベーシックインカム:社会的包摂および全ての人の共栄
      • まとめ:ベーシックインカムを実施に移す
    • 10. 住民・家庭・コミュニティのための土地
      • まとめ
    • 11. 教育に自由を吹き込む
      • 結論:教育界と政府のパートナーシップ
    • 12. 共生社会:今出現する社会の未来像から導く
      • 資本主義と民主主義を変革する機会
      • 地域づくりと場の創造:経済・文化・社会の富を共に創る
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