アイデンティティー・ポリティクス · 2月 25日, 2019年
アイデンティティ・ポリティクスは社会的に抑圧されている集団を代弁し、その差別を是正するために生まれたが、そこでは自分の生来のアイデンティティが何であるかによって、何を発言してよいか、何を行ってよいかが決まっているように見える。さらに昨今、個人の内面の主観的な感情を事実よりも優先する傾向が顕著になっている。これは近代社会の大原則に背くものだと主張する、イギリスの政治家・著述家、ダニエル・ハナンの考えを紹介し、そのあとで、ちょっと背伸びして、日韓問題に簡単に触れたいと思う。